あなたのお腹の不調が続く原因はSIBO(シーボ)かも

「お腹が張ってつらい」

「下痢や便秘を繰り返す」

「ガスが溜まりやすい」

こういった症状が続く場合、それはSIBO(シーボ:小腸内細菌異常増殖症)かもしれません。

SIBOは、文字通り「小腸内で細菌が異常に増殖してしまう状態」を指します。

この記事では【SIBO対策】食事と腸の動かし方で小腸内細菌異常増殖症を改善する方法をお伝えします。

 

SIBOの基本的な症状と、なぜ起こるのか?

小腸で細菌が過剰に増えると、食べ物(特に炭水化物など)を発酵させて、水素ガス、メタンガスなどを大量に作り出します。

このガスが原因で、腹部の膨満感(お腹の張り)や腹痛、下痢、便秘といった不快な症状を引き起こします。

SIBOの背景には、主に小腸の動き(蠕動運動)の低下があります。

本来、小腸は定期的に内容物を大腸へ送り出す動きをしていますが、この動きが弱くなると、細菌が小腸内に停滞し、増殖してしまうのです。

SIBOの改善に必須!「腸の動き」を正常に戻す重要性

SIBOの治療には、異常増殖した細菌を除菌する薬物療法が必要となる場合がありますが、再発しやすいことが大きな特徴です。

再発を防ぐためには、腸の蠕動運動を促進し、腸内環境を整えることが非常に重要になります。

腸の動きを妨げる「生活習慣」の盲点

腸の動きを弱める要因は、食事だけではありません。日常の生活習慣に隠された盲点があります。

1. 精神的・肉体的ストレス:ストレスや睡眠不足は、腸の蠕動運動を低下させる大きな原因となります。

2. 冷えと腸下垂:デスクワークなどで長時間座位クーラーに当たっていると、お腹が冷え、腸下垂(腸が下がること)や大腰筋の緊張を引き起こし、腸の動きが妨げられることがあります。

3. 運動不足:適度な運動(ウォーキングやストレッチなど)は腸の動きを活発にするため、運動不足は腸の停滞を招きます。当院では、体温を上げて睡眠の質を改善する速筋運動(40秒程度の短い運動)を指導することもあります。

腸の蠕動運動を助ける当院のカイロプラクティック・温熱アプローチ

当院では、SIBOの原因となりうる腸の停滞や自律神経の乱れに対し、以下のようなアプローチでサポートを行います。

お腹の施術:腸下垂や、お腹周りの筋肉の緊張を緩めるためのアプローチを行うことがあります。ご自宅での「お腹を温める」セルフケア指導も重要です。

自律神経の調整:ストレスや疲労で乱れた自律神経は、腸の動き(内臓の動き)を制御する「気」の流れを滞らせます(中医学でいう気滞)。水素・温熱療法などを併用し、自律神経を整えることで、根本から腸の動きをサポートします。

SIBOの症状を和らげる「食事のポイント」とNG食

SIBO対策において、薬物療法と並行して行う「食事療法」は、症状の緩和や再発予防に最も重要です。

食事間隔を空ける「16時間ファスティング」の考え方

SIBOの再発予防では、「食べる時間間隔の確保」が特に重要です。食事の間隔が短いと、小腸の内容物が常に「滞る」状態になり、症状を悪化させる可能性があるからです。

当院の食事指導では、1日の食事を8時間以内に済ませ、16時間の空腹時間を設ける食事法(ファスティング)を推奨することがあります。これにより、胃腸を休ませ、腸内環境をリセットする時間を確保します。

SIBO対策で注目される「低FODMAP食」とは

食事管理において、SIBOの症状改善に効果的だとされるのが低FODMAP食です。

FODMAPとは、小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質の総称で、SIBO患者のガス発生を強めてしまいます。

SIBO対策の食事 3つのポイント

①避けるべき食品

炭水化物や食物繊維を過剰に含む食品。高FODMAP食品(パンやパスタなどの小麦製品、特定の野菜・果物、豆類、乳製品の一部など)。刺激物(脂っこいもの、辛味、アルコール、カフェイン)。

②推奨される食事

脂肪が豊富で、炭水化物と食物繊維をあまり含まない食事。小麦を極力避け、和食を中心としたバランスの良い食事。

③食べ方の注意

よく噛んで腹八分目で食べる。血糖値スパイクを防ぐため、野菜・海藻などを先に食べる、お酢を摂取するなどの食べ方を意識する

消化に優しいタンパク質と腸内環境を整える3つの栄養素

タンパク質:SIBO対策では、良質なタンパク質を摂りつつ、消化に優しく食べる工夫が必要です。油まみれにせず(揚げ物・炒め物は炎症を増やすため控えめに)、発酵食品(塩麹や味噌、納豆など)と合わせることで消化が助けられます。

 

腸内細菌:症状の強い初期には、発酵食品やプロバイオティクスを一時的に控えることもありますが、改善後には乳酸菌オリゴ糖の摂取が腸内環境を整えるのに役立ちます。

③クエン酸:体内で弱アルカリ性に変わり、血液をサラサラにする働きがあり、健康維持のための体質改善に役立ちます。

症状改善は当院にお任せください

SIBOは再発しやすいため、専門医による除菌治療と並行して、生活習慣や食事の根本的な見直しが不可欠です。

当院は施術歴27年、施術人数10万人を超える実績の中で、長年の胃腸炎、逆流性食道炎、機能性ディスペプシアなど、多くの胃腸の不調を改善してきた実績があります。

薬に頼るだけでなく、「腸の動きを整える施術」「根本原因にアプローチする食事・生活指導」を通じて、あなたのSIBO対策を強力にサポートいたします。

SIBOの疑いがある方、なかなか改善しない方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

(SIBOの診断・治療は医療行為です。まずは専門医にご相談ください。当院は並行して行う生活習慣の改善をサポートします。)

まとめ

SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の対策は、異常増殖した細菌への対処だけでなく、小腸の蠕動運動を正常に戻すことが鍵となります。

生活習慣:ストレス管理、十分な睡眠、適度な運動(腸の動きを活発に)、座位クーラーなどによる冷え対策。

食事低FODMAP食を意識し、食事間隔を空ける(16時間ファスティングなど)。消化に優しい食べ方を心がけ、超加工食品や人工甘味料は控える。

大和駅前カイロプラクティック