めまいの原因

めまい ふらつき 10の原因

1 前庭器官の問題

めまい ふらつき 前庭器官

前庭器官は側頭骨にあり、聴覚を司る蝸牛や平衡感覚を司る半規管と耳石器があります。

半規管は前半規管、後半規管、外側半規管の3つで主に回転の動きを感知します。

耳石器は卵形嚢と球形嚢があり、卵形嚢は水平方向(前後・左右の水平移動)の加速度と重力方向を感知し、球形嚢は垂直方向(上下)の加速度を感知します。

前庭器官の受容器は有毛細胞で出来ていて、リンパの流れを感じて頭部の動きを感じます。

耳石器の有毛細胞の上に耳石があり、これが何らかの原因(老化、交通事故、同じ体勢で寝るなど)で半規管に混入するとめまい(良性発作性頭位性めまい症=BPPV)が起こります。

前庭器官からの入力に対しての反射が前庭システムで、前庭システムは頭の動きや重力を感知して、自身を重力に対して垂直に保ちます。

自分の位置が上なのか下なのかを知るための情報を感知します。

この前庭システムが正常に機能するには前庭動眼反射(視覚)、前庭脊髄反射(姿勢反射)前庭自律神経反射(自律神経)、頸眼反射(上部頸椎による眼球運動調整)などが正常に働く必要があります。

また自律神経の乱れで前庭器官の血行不良が起きると、酸素や糖質不足になり神経の働きが過敏になり、めまいを起こします。

2 視覚と前庭システム(前庭動眼反射)の連携の問題

めまい ふらつき 視覚と前庭システム

前庭動眼反射とは

頭や身体の動きと反対側に眼球が動く反射です。

顔が上を向くと眼球は下に動き、顔が右に向くと眼球は左に動く。

眼球は顔と反対に動く事により、対象物を網膜で捉えてブレないようにしています。

電車に乗って本が読めたり、流れる景色が見られるのはこのシステムがあるからです

視覚(外部の視覚情報)は前庭システム(内部の平衡感覚・深部感覚)と連携して平衡感覚や移動感覚情報を補完し、平衡感覚や姿勢保持に重要です。

眼球運動に問題があると(視力の問題ではない) 視覚と前庭システムとの連携が上手くいかずめまいや吐き気を起こします(乗り物酔いや景色の移動)

また、眼球が動かないのを代償して、首の筋肉に負担が掛かり

首や肩凝りが酷くなり、これもめまいや吐き気の原因になります。

乗り物酔いでめまいや吐き気が起きた場合で

目を閉じてめまい治まる視覚と前庭システム、固有受容器の問題

目を閉じてめまい悪化固有受容器、前庭器官の問題

3 前庭システムと固有感覚の連動(前庭反射)の問題

めまい ふらつき 固有受容器

前庭システムがバランスを崩しそうになったのを感知すると

反射で体勢を立て直そうと筋肉が動きます。

頭位や姿勢の変化を左右の前庭器官が感知して

眼球運動(前庭動眼反射)やバランスを崩した時に四肢を伸び切る事で体勢を整えようとしたり(前庭脊髄反射)、頭位を常に垂直に保とうとします(前庭頸反射)

連動していないと、筋肉がどう動いてよいか分からずに

ふらつき、転倒してしまいます。

 

4 小脳の機能低下の問題

めまい ふらつき 小脳

小脳は前庭小脳、脊髄小脳、大脳小脳(橋小脳)3つに分けられます。

前庭小脳は重力に対抗して眼球運動や姿勢を制御する事で体全体の平衡を保持します。

脊髄小脳は深部感覚(全身の筋肉、腱、圧受容器、皮膚感覚)から入力を受け同側性で体幹や四肢の筋緊張を制御する事で体全体の平衡を保持します。

大脳小脳は手指をスムーズに動かすのに重要な役割を果たしています。

立位で障害があり、重力が掛からない仰臥位で症状が

消失、軽減する場合は小脳の問題の可能性が高いです。

小脳の機能低下があると

平衡感覚の低下(めまい)

協調運動の低下(ふらつき) 物を取ろうとして倒れる

・運動のタイミングが遅れる

・運動の大きさの異常

固視微動が大きい(静止している対象物をじっと見ても眼球は微妙に動きます(固視微動)

小脳は眼球を止める機能があり、小脳機能低下で眼球を動かさずに止めておけなく、眼振が起き、めまい、ふらつきが起きたりします

5 脳脊髄液の循環不良による12脳神経核の圧迫障害

めまい ふらつき 脳脊髄液

12脳神経全てが脳脊髄液の循環不良の影響を受け、機能低下を起こしやすくなります。

動眼、滑車、外転、内耳(前庭聴覚)、迷走神経がめまい、ふらつきに関与します。

I 嗅神経・・・嗅覚

II 視神経・・・視覚

III 動眼神経・・・眼球運動に関与し、異常でめまいが起こしやすくなります

IV 滑車神経・・・眼球運動に関与し、異常でめまいが起こしやすくなります

V 三叉神経・・・咀嚼、頭部の識別性触覚、温痛覚

VI 外転神経・・・眼球運動に関与し、異常でめまいが起こしやすくなります

VII 顔面神経・・・顔の表情をつくる神経。顔面神経麻痺。味覚異常。舌のしびれ。

VIII 内耳(前庭聴覚)神経・・・前庭器官に関与し、異常でめまい・難聴が起こります。

IX 舌咽神経・・・嚥下、異常で飲み込みにくい、ろれつが回らない。

X 迷走神経・・・迷走神経反射で失神の危険性があります。

迷走神経反射とは、長時間の起立や睡眠不足、ストレスが原因で一時的な低血圧となって脳への血流が減少することで失神してしまいます。

XI 副神経・・・胸鎖乳突筋、僧帽筋

XII 舌下神経・・・舌の動き

6 足関節の問題

めまい ふらつき 足関節

人間の身体は構造上、足関節の安定感が無いと

ふらつきが起きたり、無意識に身体が緊張します。

ショパール関節(特に外側の踵骨立方骨)

リスフラン関節(特に外側の4-5中足骨立方骨)の安定性や

対地接地感能力の低下(水かき、指先)で身体が不安定になり

ふらつきます。

また、人間の身体は体性感覚( 皮膚からの触覚、温度感覚、痛覚、触覚、筋や腱、関節などの深部感覚)のセンサー(固有受容器)が張り巡らせいて、身体の情報を脳に伝えます。

特に足には身体の位置感覚、設置情報を脳に伝える重要な役割があります。

この情報が正しく伝わらないとめまい、ふらつきが生じます。

7 心因性の問題

めまい ふらつき 心因性

心因性のめまいとはうつ、不安障害などの精神的疾患によって生じためまいです。

解離性(自分が何処かに行ってしまう感覚、記憶が思い出せない)

分裂性(妄想、幻覚、思考障害)

フリーズ(ストレスに対処出来ずに固まってしまう)

など精神的な問題、ストレスから自律神経を乱してめまい、ふらつきが起こります。

ストレス過多ですと物事に対して過敏になり、そんなにめまいが酷くなくても「めまいが酷い、辛い」と訴えます。

めまいの約半数は精神疾患を合併しています。

8 炭水化物や糖質中心の食事(低血糖症)の問題

めまい ふらつき 低血糖症

炭水化物や糖質中心の食事になっていませんか?

疲れた時についつい甘い物を食べていませんか?

その食生活が自律神経を乱し、低血糖症といわれる状態に陥り

めまいやふらつきを引き起こすのです。
甘い物で元気になったような気がするのは単に血糖値が上がったからです。

甘い物に疲労回復効果はありません。
むしろ弊害の方が圧倒的に多いです。

 

低血糖症とは単に血糖値が低くなるだけではなく、
血糖値が高くなったり、低くなったりする状態もあり

血糖値スパイクと言われる状態に陥ります。
その状態になると体内の環境が急激に変化するので身体は疲労を起こします。
低血糖症の主な症状

頭痛・めまい・ふらつき・手足の震え・目のかすみ・やたらまぶしく感じる・強い眠気・不眠・気を失いそうになる・感情のコントロールが出来ないなど

 

急激に上がった血糖値を下げるために
膵臓からインスリンを分泌します。
そのインスリンが必要以上に血糖値を下げてしまうので低血糖状態になり、疲れを感じて、再度甘いもの(糖類)がもっと欲しくなり、また摂取して同じことを繰り返します。

低血糖症を防ぐには糖質や炭水化物中心の食生活を改める事です。

具体的には血糖値が急激に上がらない食生活です。

・炭水化物は1番最後に食べる(汁物、野菜、タンパク質を先に)

・間食は甘い物は止める(ナッツやゆで卵、カニカマなどを食べる)

・甘いジュースや清涼飲料水、スポーツドリンクは避ける

 

食生活を改めてめまい、ふらつきが改善したケースが多数あります

9 食後低血圧

めまい ふらつき 食後低血圧

食後にめまい、ふらつきや失神を起こす方もいます(食後低血圧)

食後、消化・吸収のため血液は腸に集まります。

心臓の血液は減り、食後30分〜1時間位に急激に血圧が下がってしまい、

めまいやふらつき、立ちくらみなどが起こる症状がでます。

意識を失ったり、転倒するケースもあります。

食後低血圧の原因は自律神経の乱れで血圧を維持する能力の低下です。

そのため、食後に血圧が急激に低下してしまうのです。

 

 

食後低血圧の対策としては

食事の量を控えめにして、よく噛み、水分をしっかり摂る。

炭水化物や糖質を少し制限して血糖値スパイクを避ける。

アルコールの摂取を減らし、カフェインを摂取する。

食後はしばらくはゆっくりして、急な活動を行わない事です。

10 上部頸椎 後頭骨の歪みや筋肉の強張り

めまい ふらつき 後頭三角

めまい、ふらつきのある方で共通するのが

頸椎や後頭骨、側頭骨の歪み

首こりや肩こり、頭部周辺の硬さです。

特に後頭三角(大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)と言われる

頸椎1、2番と後頭骨を結ぶ筋肉の緊張が強いと

椎骨動脈→脳底動脈→迷路動脈、前前庭動脈などへの血行不良が起こります。

脳や前庭器官(半規管や耳石器、蝸牛)への血液循環が滞る

酸素やブドウ糖が供給されずに神経の働きが悪くなります。

当然めまい、ふらつきが起こります

原因は姿勢の悪さや眼球運動異常、自律神経の乱れ(ストレス過多→交感神経過剰→血管収縮→血行不良→酸欠)です。

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