不眠症、喉のつまり、不安感、動悸などうつ症状

大和市在住の62歳男性。

仕事のストレスでうつ病になり、休職中。

症状としては

・不眠症(早朝覚醒)

・喉のつまり(ヒステリー球)

・動悸

・食欲不振(体重12kg減)

・手足の筋肉の緊張、冷え

・音に敏感

・夕方になるとエネルギーが切れるようになる

治療は睡眠導入剤と抗うつ薬と漢方。

少し眠れるようにはなったが、症状の改善がないので当院に来院。

検査をすると瞳孔反射で光を当てても、瞳孔が散大。

これは交感神経が過剰に働いている反応。

心拍数は80前後とやや高め。

施術はセロトニン活性療法で自律神経のバランスを整え

内臓調整や筋肉緩和で全身の血流改善を促し

背骨の矯正で神経機能の正常化を図るように意識した。

施術を進めるうちに、身体の緊張が取れてきた。

栄養の過不足が相当あると推測して

血液検査のデータを持ってきてもらう。

予想通り相当な栄養不良。

 

・総蛋白、アルブミン、BUN、γ-GPTの数値が低く、深刻なタンパク質(アミノ酸)不足。

タンパク質は細胞内の全ての生命活動に深く関与し、恒常性を保つ。

タンパク質不足は致命的な心身の不調を招く。

・AST、ALTの数値が低く、ビタミンB6不足。

ビタミンB6不足はセロトニンやメラトニンが作りにくくなり

不眠症や自律神経失調症になりやすい。

・LDHの数値低く、ナイアシン(ビタミンB3)不足。

ナイアシン不足は精神不安定になる。

・ALP数値低く、亜鉛不足。

ストレスで亜鉛を消費しがち。亜鉛不足で味覚異常や性欲低下。

・CK数値低く、運動不足、筋力不足、基礎代謝低下。

手足のこわばり、冷えの原因のひとつ。マグネシウム不足が考えられる。

・血糖値が高く、アミラーゼが低いので血糖値の乱高下が起きている。

完全に炭水化物(糖質)過多。

スポーツドリンクを毎日飲んでいるという。

スポーツドリンクは人工甘味料が沢山入っているので

その過剰な糖質を消化するのにビタミンBを大量に消費してしまう。

ビタミンBが体内に不足すると

ミトコンドリアでエネルギーが作りにくくなるので

疲労感や倦怠感が増す。

脳神経が過敏になるので、音に敏感になる。

栄養療法として

・鉄、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムの摂取。

・動物性、植物性タンパク質の摂取

・炭水化物、糖質制限

セロトニン活性化させる日々の生活習慣の改善

・早寝早起き

・朝日を30分浴びる

・筋肉リズム運動の実践

・就寝3時間前からスマホ、pc見ない

3ヶ月、週1回の施術を行う。

 

来院毎に波はあるが、調子が少しずつ良くなる。

喉のつまり、食欲不振、動悸、不眠症、不安感、手足の冷えはほぼ改善。

瞳孔反射も正常、心拍数も60前後で安定。

血液検査を再度行うが、数値が大幅に改善した。

睡眠導入剤や抗うつ剤を少しずつ減らしていき

断薬しても、症状が安定してきたので

職場復帰を果たした。

 

今後は2週間に1回の来院ペースで経過観察。

 

 

 

 

 

大和駅前カイロプラクティック